夢?いや現実。舞台ぼっち 2024 Part II 秀華祭 前半戦を振り返る

この感想はネタバレを含むので、まだ観ていない人は読まないでください‼️‼️

 

LIVE STAGE ぼっち・ざ・ろっく! 2024 Part II 秀華祭 を観てきた。
これを書いているのはまだ公演期間中だが、 Part II も折返しを迎え、いよいよ千秋楽へと向かっている。
最後の週末を迎える前に、これまでの公演を観ていて思ったことを書いておく。怪しい記憶だけで書いているので、だいぶ間違っている気もする。

お前は誰

オタク(アラサー)。2.5 次元舞台・ミュージカルが好き。

ぼざろにはアニメから入ってどハマリした。ギターも買ってしまった。
舞台ぼっちは去年の初日を観て感激し、その後 3 公演増やして、案の定ロスに陥った大ファンである。

今作には、Part I 5 公演、 Part II 7 公演の合計 12 公演に行く予定であったが、
Part I の 2 公演が中止になったのと、 Part II を 2 公演増やしたため、結局 Part I 3 公演と Part II 9 公演となった(下図)。

観劇スケジュール

これを書いている時点では、 Part II の初日 9/14 夜、 15 昼・夜、 16 昼、 18 昼・夜の 6 公演を観た。18 昼・夜は仕事を破壊できたが、 19・20 は無理だった。悲しい。

以降、まとまりのない文章がだらだら続く。

オープニング

冒頭、ふたりちゃんの夏休みからはじまる。観客はセミの鳴き声を強要されるのに「いい大人でしょ?嘘ついちゃだめだよ〜」(初日)なんて言われる。おもしろすぎる。初日のふたりちゃんは岡さん。去年を思い出しては、大きくなって…と感慨にふけってしまう。周囲の観客がみんなニコニコしながら見守っている空間が良かった。もう一人のふたりちゃんの津久井さんは、2日目から。「おばけだぞ〜」とか「ざざーんざざーん」というバリエーションが発生し、「あなたが特に小さかったです」などと観客をいじっては、「一人でやってみて」となかなか強烈なパンチを食らわせてくる。2 日目の夜公演は、ちょうどその一人で声出しさせられていた方の隣の席に座っていたので、まるで自分に言われているかのような錯覚も覚えた。隣の方は立派に声出しされていて、大拍手を贈らせてもらった。たぶんこの方が一人で発声するシリーズのなかで一番声がでていた。

続いて、登場する後藤夫妻。ところで、筆者は後藤美智代さん役の斉藤瑞季さんが好きすぎる。去年の公演で、「父・母・妹・犬」とかいう風邪を引いたときの夢みたいな曲で、後藤家の中で一人だけ異常にキレキレなダンスを踊っていたのが印象的で、以来ファンになってしまった。そんな斉藤さんはイライザ役でもあるけれど、その話はあとで書く。「前回の LIVE STAGE ぼっち・ざ・ろっく!」、後藤夫妻二人とも歌うますぎ…。これを聴きに来ているところはある。

その後、ぼっち・虹夏ちゃん・山田・郁代と、結束バンドの面々が次々登場する。ぼっちの初登場シーンには会場から拍手が沸き起こっていたが、実際拍手する他ない。ぼっちとしては1年ぶり、守乃まもさんとしては 3 月の魔物大戦以来なので、半年ぶり…。この日を待っていた。さて、筆者はまもさんが好きすぎる。去年の初日も、何人ものぼっち(イマジナリーフレンドさんたち)が次々と登場し踊って始まるという、なんとも新鮮で驚きに満ちたものだったが、押入れのセットが回転して登場したぼっちちゃんが、今流れているギターの音を鳴らしていたのだと気づいたときにはもう遅かった。本物のぼっちちゃんに落ちてしまった。巷ではリアルぼっちちゃんとか、どこから連れてきたんだ…とかいろいろ言われているが、筆者はまもさんの熱い思いを秘めた心が大好きである。虹夏ちゃんの登場の仕方は、去年の「あー!!ギターーー!!」とまったく同じであり、帰ってきたんだ…と感じさせた。特にイマジナリーフレンドさんの頭上でドラムを叩くような動きがとてもかわいい。「草を食べているのは ベースの山田リョウ」という、いったいどういうこと?という感じのフレーズで紹介されるのが小山内さんの演じる山田。本当に草食べてて草。後にも書くが、本当に食べている、というのがこの舞台の見どころの一つであり、筆者が好きなところでもある。"逃げたギター" 喜多郁代が、山田から郁代呼びされ、「誰ですそんなシワシワネーム、私の名前は喜多喜多です」とミュージカルのように歌い上げるのも、すべてが懐かしくて泣ける。去年の大千秋楽のライブパートのアドリブで、「私の名前は喜多喜多です…」を出してきたことが、明らかに今公演で何回も名前ネタが擦られているのにつながっている気がする。

その後、感動のシーンがスクリーン上に映し出されたあと、謎のオープニングダンスが始まる。こういうの大好き。ここで声を大にして言いたいのが、月川玲さん演じる廣井きくりがポンポンを持って踊っているのはとてもかわいいということである。あの服装とポンポンがマッチしすぎているのか、はたまた、その振り付けのせいなのか…、さすがに毎公演オペグラで凝視してしまう。ありがとう。

筆者は月川さんが好きすぎる。月川さんのバンド YABI×YABI の曲は舞台ぼっちが始まる前から知っていて、去年キャストが発表されたときに調べていたら、え!この人YABI×YABIのベーシストの人じゃん!!って勝手に驚いていた。去年のひとりとの路上セッションには頭を灼かれた。今年に入ってから初めて YABI×YABI のライブに行くようになり、もう大ファンである。

そして、星歌さん役の河内美里さん。あの高いヒールでダンスを踊りきっているのがすごすぎる。筆者は河内さんを信頼しきっている。舞台リコリコ(これも山崎さんが演出をされている)の千束役がハマり過ぎていて、案の定落ちた。本当に同じ人?

最後にぼっちが土下座で締めるのも、なんだか去年の千秋楽を思い出すようで(?)、その続編なのだというのを感じさせた。

このようなミュージカルやオープニングダンスは、もちろん原作にもアニメにも存在しない。でも、実は後藤ひとりの脳内で繰り広げられているハチャメリャな世界を考えると、これこそが最もぼっちちゃんを表している表現なのだと、確信している。ぼっちはいつもこんな妄想をしているに違いない。

江ノ島

セミの墓。板塔婆、「ぼっちのなつやすみ」「ぼっちのばけいしょん」…と書いてあることが全部違う。セミのお墓を作っているはずが、弔っているのがセミではなく、自身の夏休みなのが良い。デカい板塔婆をセミ(イマジナリーフレンド)に刺していくの、毎回おもしろい。

魂が抜けてしまったぼっちのシーンは、口から漏れ出る謎の緑の汁が再現されているのにも笑ったし、イマジナリーフレンド(野田さん)がぼっちの魂を釣りさげているのも、そして、山田がそれをもらっているのもおもしろい。アニメや漫画的な表現を、泥臭く人力で表現しているのも、この舞台の見どころの一つだと思う。筆者はこういうのが大好きである。

さて、下北沢から片瀬江ノ島までの電車の旅、まさにこの舞台ぼっちならではの見どころと言える。前作の下北沢の街並みを歩くシーンにも感心させられたけど、電車の旅を駅名の看板で表現し、その看板を縫うように電車ごっこしていくという、生き生きとした演出となっていた。ロングシートに座ったあとの 3 人の振り付けも可愛くて好き。そして、そんななかでもずっと緑の汁を出し続けているぼっちも愛しい。

江ノ島に到着。パリピ集団、好きすぎる…w そこでトンビが出てくるの、このあとの展開を予想させてきてずるい。それこそが江の島編でいちばん期待されているところかもしれない。たこせんの再現度、高いな…。まさか、本物のたこせんをスキャンして作ってる?(アニメでもそんな話あったよね)。ここで、前作のアー写をとるところでも登場した、GoProでのライブ撮影。これ、本当に令和の舞台って感じで好きだ。そして、毎回微妙に写っていないぼっちが好きだ。「いい感じに撮れてる!」ではないよ。「なにが悪い」で、「たこせんべい編」を強制終了させてくるのも、前作を思い出させてずるい。イマジナリーフレンドさんたちに厳しい虹夏ちゃん(これも前作から?)も良い。

喜多喜多ミュージカル(江の島編)、今回も待ってました。ここで、パリピの先輩たちが復活しているのも良かった。喜多喜多ミュージカルの特に好きなところは、終盤の「キターン、キターン、キターン」と全員でポーズを決めたあと、「Ah~ Ah~AAAAAAAh~~~」と手を顔のしたに持ってきて歌い上げるシーンである。振り付けも本当にかわいい。

下にいるぼっちや先輩たちを完全に無視して、自分の世界に入って歌って踊るところは、喜多ちゃんというキャラの舞台表現として、本当にうまい。喜多ちゃんは気持ちが高ぶるとすぐに歌い出す。もうそういう子だと思っている。異常な説得力を持って、観客を納得させてしまう。圧倒的な歌唱力で歌い上げる喜多ちゃん役の大森未来衣さんには敵わない。筆者は大森さんが大好きである。

江の島エスカーの表現、いつもの階段をそうやって使うんだ!と感心させられた。一つの大道具に工夫を施し、いろいろな役割を与えていくのが好き。そして、(これが筆者がそう呼んでいるだけだが)「こっち見んな」のところで毎回笑ってしまう。絶妙な間でそれをやってくる虹夏ちゃん、ずるいぞ…。

シーキャンドルから降りるところ、みたか?山田が後ろに差し出した手をぼっちが握って降りていったよ…。山田、なんて悪い女なんだ。思えば、江ノ島編を通じて、ぼっちは山田にひっつきすぎである。もっとやってほしい。

もうひとイベント…、やはりやってくれたか!!まさかここまで忠実に作ってくれるとは…。あの穴、このシーンでしか使いませんからね。もしかして舞台装置の中で一番金がかかっているんじゃないか?しかし、「キャー後藤さーん!!」ではない。そういうところだぞ。

神社のお祈りシーン、ひとりのお願い事がデカいスクリーンにでかでかと映し出されるの、おもしろすぎる。改めて聞くと、なんて不毛な願い事なんだ…。「そ、それは秘密ですよ…」「え〜〜?」かわいい。再度スクリーンに映し出された願い事を「消してくださ〜〜いぃぃぃ…」なんて言っているのも舞台的で良い。

帰りの電車

リョウと虹夏ちゃんがもたれあって寝ているのがかわいい。

ぼ喜多…。申し遅れたが、筆者はぼ喜多が大好きである。このぼ喜多のシーン、夕方の照明の効果もあって、かなり印象的なシーンになっている。足を伸ばしてつま先をくっつけたり…と、そういった喜多ちゃんの仕草から、本当にこのときを楽しんでいるのが伝わってくる。そして、ぼっちの方を向いて「うん!!」このときの顔も声も、最高。こんな時間がいつまでも続くといいよね…。

居眠りぼっち・じゃぁこれは誰?

観客から、バンドマンを募るシーン。本当にバンドマンみたいな人たちが指名されているのが面白い。山崎里彩さん演じる実行委員の生徒の、「その人はだめよ!カリスマ性が足りないわァ!!」の言い方も表情も最高である。「ほんとだ〜〜」じゃあないよ。カリスマ性を獲得したいものだ。

ぼっちが生徒会室前で倒れて、喜多ちゃんに起こされるシーンはニヤニヤが止まらない。去年の「教えて、後藤さん!」のシーンを思い出す。かなり濃厚なぼ喜多を味わうことができる。箱を覗こうとする喜多ちゃんを制するぼっちのアドリブ、よく毎回あんなにおもしろい感じにやってくるな…。「まだニス塗ったばっかりなんです」「プライバシーが…」「夢と希望が詰まった」「夢と希望?いいわね!!」「パンドラの匣なんです!!!!!」「一人のほうが健康にいいんです」「一人のほうがリラックスできるんです」全部円盤に収録してくれ。筆者は円盤化のスタッフをとても信頼している。実績があるからね。

STARRY のゴミ箱のシーン、「ゴミ箱はゴミを入れる箱ですよ」「そうですよね…ただいま〜」「そ、そういう意味じゃ…」のくだり好きすぎる。PAさんはなんて優しいんだ…。そんなPAさんを演じる堀春菜さんが好き。舞台ぼに対する愛がTwitterからも伝わってくる、素敵な方である。

「集合!」のところ。実は上手側のリョウ虹をずっと眺めている。なんか毎回違うことをやっていて気になってしまう。リョウ役の小山内さんが自然体でリョウを宿しているのをこういうところで実感する。「山田は山田なんだ…」という去年のインタビューにあった内容を思い出す。ビジュやそのスタイルの良さはもちろんだが、あらゆる所作が山田そのもので、本当に去年の舞台ぼが初舞台なのか…?と驚いている。小山内さんが山田をやってくれて本当に良かった…。

顔を修復されるぼっちのネタをここで回収してきたか〜〜。「ぼっちちゃんのアレ、怖いんだよな」のときの星歌さん、本当にそんな表情をしていて、かなり良い。ぼっちの変顔、アニメ再現力高すぎない?コラ画像職人であるだけでなく、変顔の達人でもあったのか…。まもさんの才能に震えるばかりである。罪人カードを下げて座り込む喜多ちゃん、下手側の客席の方を訴えかけるような目でみていてかわいい。そんな目をされたら…。

そして、登場する廣井きくり。「帰ってください」の虹夏ちゃんは最高。そんな顔できるんだ…ってゾクゾクしてしまう。「クズども」の星歌さんも最高。ゾクゾクするね。借金組が毎回なんかお互いをみながらなんか言っているのも好き。借金組から金を高速に取り上げるぼっちも好き。舞台版ぼっちちゃんは、食べ物を速攻食べていたり、差し入れを勢い良くとっていたり、お金を力強く奪っていったりなど、なんかがめついところがある。そういうのもぼっちちゃんらしい。

「へっへっへ、じゃぁこれは誰?」は毎回ゲラゲラ笑ってしまう。ずるいぞ!!!

新宿FOLT・SICK HACK ライブ

下北沢から新宿までの移動。夏休みの江ノ島までの旅とはちがい、平日の帰宅ラッシュの時間帯。それを表すような、満員電車に乗り込む 5 人の振り付けがとてもかわいい。フラフラしながらにやけた顔で動き回っている廣井きくり、かわいい。

舞台ぼにおける移動のシーンは、舞台上を大道具がどんどん動いていき、本当にその移動が起きているような感覚を植え付けられる。前述したように、移動のシーンは舞台ぼの見どころの一つだと思う。

銀ちゃん〜、あの風貌から乙女な声が出てくるの、本当に脳がバグる。銀ちゃんが舞ぼファンから大人気なの、本当におもしろい。7日の物販でも真っ先に枯れていたもんね。カテコで銀ちゃんがしゃべるとき、野太い声で「銀ちゃーん」ってコールされているのが良い。

そして、登場する志麻様とイライザ。この二人、本当にかわいい。志麻様が中央で結束バンドに挨拶をしている間、筆者はずっと上手側のイライザときくりから目が離せないでいる。きくりさんが店の金を奪ってポケットに突っ込もうとしていたり、札束で扇いでいたりと、自由すぎて、イライザがツッコミきれていないのもかわいい。そこに銀ちゃんがやってきて、金を回収していくところを、メインストーリーそっちのけでみてしまう。目が足りない。たぶん残りの 3 公演もずっと観続けてしまうのだろう。

ライブが始まる前の、客席に結束バンドメンバーが降りてきて、端の観客にインタビューするところはウケてしまう。そうだ、我々は結束バンドのことは知らないはずなんだ…。だってまだ一回しかライブやっていないのだもの。台風だったし、ほとんど客は入っていなかったんだもの。我々は SICK HACK のファン役…。そして、名言「音を聴け、音を」「音を聴きなさい!音を!!(キターン!!)」かわいい。

SICK HACK のライブ、かっこえええええええええ〜〜〜!!!最初のベースの一音から、この人たちがドチャクソうまいということがわかってしまう。SICK HACK のライブが聴けるのは、今現在、なんと舞台ぼっちだけだけである。

もともと、SICK HACK のライブシーンはそこまで映像化されているわけでもないので、イライザ役の斉藤さんや志麻役の未結奈さんはこのキャラならライブでどんな演奏・パフォーマンスをするとか、かなり研究されたと思う。廣井が一人マイクに向かって歌っているときに、志麻とイライザが顔合わせながら演奏しているのとか、イライザが動き回ってフロアを盛り上げているのとか、説得力がある。イライザが大好きになってしまう。

そんなイライザ役の斉藤瑞季さん、アコギは以前からやられていたと聞いたが、エレキを始めて 3, 4 ヶ月って本当なのか…? 16 昼の公演のカテコでおっしゃっていた「いくつになっても挑戦できる」という話は勇気がでる話だった。年代が近い役者さんが頑張っている姿にはいつも元気づけられている。斉藤さんのイライザ、本物だ…。斉藤さんがイライザをやってくれて良かった。

そして、月川さん演じる廣井きくりはやはり本物。マイクへの向かい方とか、ベースの弾き方とか、歌うときの表情とか、発声とか…。こういったところが、もちろん、普段の月川さんと共通する部分はあれど、まさに廣井きくりであった。その圧倒的なパフォーマンスに惹き込まれる。ベース、とんでもなく上手い…。実は月川さんのベースの演奏に憧れてベースを始めた。

「いえーーーい、新宿盛り上がってるかーーーー!」「xxxx」「xxxx」 ww

SICK HACK のライブ後に、ぼっちときくりが話すシーン。このシーンも上手側ばかりみてしまう。SICK HACK メンバーと結束バンドメンバーが仲良く自撮りとかしてて可愛かった。イライザと喜多ちゃんがハグしているのもニコニコしながらみていた。しかし、山田。SICK HACK ファンの山田が、喜多ちゃんや虹夏ちゃんと違って少し遠くから様子を伺っていたのが、印象的だった。推しを目の前にしても、近づけない。なんだか挙動不審な様は、まさにオタクのムーブそのものである。そんな山田を見かねて、こっちに来なよと声をかけるイライザ、優しい。山田はまんがタイムきららの読者なので(?)、当然スローループも読んでおり(?)、イライザが「これ知ってマスカ〜?」とばかりに見せるスマホの飾りにも「もちろん、知ってます!」と答え、仲良くなっていく。そう思えば、虹夏ちゃんが「あ、これリョウが好きなキャラじゃん!」とリョウを指差し、リョウが「ちょっと!!」って指を差し返すようなシーンもあったかもしれない。これはすべて筆者の脳内でしか起きていないやり取りなので、実際に何を言っているのかはわからないが。

しかし、壁破壊、さすがに誇張し過ぎでは????もっとやってほしい。ぼっちと廣井に詰め寄る銀ちゃん、好き。このシーンのステショもTwitterに上がっていたね。

ファミレス

ぼっちが、ポテトを高速につまんで食べているの、おもしろすぎる。舞台版の後藤はここにいる。

16 昼は B 列の真ん中だったので、舞台が目の前すぎて終始圧倒されていたのだが、このシーンではポテトの匂いが漂ってきて、本当にポテト食べてるんだ!wということが知らされた。舞台ぼっちは草、カレーなど、本当に食べているのがいい。山崎さんも「食べるの楽しいですよね」という話をしていたけど、実際、楽しい。

「あの、セトリ…」ちょっと低い声でいうのやめてくれ〜〜面白すぎる。

カラカラネタをここで回収してきたのも素晴らしい。電車で移動するシーンでやると間延びした感じが出てしまうが、ここでやるとは…。構成が素晴らしい。

ファミレスを出たあと、喜多ちゃんがぼっちに詫びるシーン。アニメでみたのと全く同じだ…。え、何これは…。そして、ぼっちに駆け寄る喜多ちゃん。「文化祭ステージ、絶対成功させましょうね!」尊い…。

先に袖に捌けるぼっちに、少し走って追いつき、並んで歩いていく喜多ちゃん。見逃さなかった。ぼ喜多です。そんな細かいところまで丁寧に描いてくれている。なんて素晴らしい舞台なのか。

秀華祭 1 日目

楽しげな音楽とともに、秀華高校の生徒たちが出てくる。秀華高校の制服、メイドさんたち、かわいい…。「郁代みたいなのがうじゃうじゃいる」でリョウを追いかけ回すようなお化け屋敷の人(山崎さん)、かわいい。あと、堀さんと未結奈さんのメイドさん、めちゃかわいい…。似合いすぎじゃない?

そして始まる喜多喜多ミュージカル(ダーウィンが喜多!)。イントロの指を指す振り付け、かわいすぎる。「それは〜〜」で上から左右の手の指先をパッパと降ろしていく振りもかわいい。「To the ナメクジ ワールド」歌詞が強烈な上に、重唱が綺麗。ここで、虹夏ちゃんも一緒にノリノリで歌っているのかわいい。山田は歌ってない。「ナチュナルに鬼畜な歌だな…」

ナメクジゾーンにいる後藤。メイド服かわいい。動画のコメントを読み上げるイマジナリーフレンドさんたち。後藤夫妻(中の人)、一体何をしているんだ…。香盤がだいぶおもしろいことになっている。

ここでもぼっちの鳩時計の変顔が登場。まもさん、なんでそんなに変顔うまいの????

注文のシーン。「ただのオムライスですね…」は上手側のメイドさんたちを観てしまう。目を伏せるのおもしろい。後藤の様子を伺っているのも細かくていいね。

美味しくなる呪文、謎のペーストをポケットから取り出して叩きつけるのは、そうきたか〜〜と。分かりやすいうえに、絵としてめちゃ面白い。やはり演出が天才すぎる。ここでも、「パサついてる…」に対して反応するメイドさんたちがかわいい。

喜多郁代の美味しくなる呪文。アニメでも可愛さマシマシのカットだが、舞台版の破壊力はとんでもない。メイドさんたちも観に来ちゃってる。「えへへへへ〜」でピースを閉じたり開いたりするところ、かわいい。さっきのペーストを山田が後ろに放り投げ、それをぼっちがキャッチする(できないときもある)のも、おもしろすぎる。

メイド服への着替えのシーン。まさか、歌で尺を稼ぐという力技で解決してくるとは…。こういうトンチキが筆者は大好きである。演出との相性が良すぎる。この歌と振りはさすがにもう覚えてしまった。階段を使って、左右からライブのクレーンみたいな感じ出てくるメイドさんもかわいい。最後、疲れ切った周りのメイドさん、生徒たち、タ◯さんを叩き起こして、面で「着替えの尺を稼ぎソング!」でポーズ決めて終わらせてくるの、あまりにもおもしろい。頭が痛くなってくる。おもしろすぎて。「短すぎてもダメ!(ダメ!)」「長すぎてもダメ!(ダメダメ!)」はコールしたくなる。

そして、登場するメイド服喜多ちゃん、虹夏ちゃん。可愛すぎるでしょ…。そして、執事服リョウさん。脚が長すぎる…。この人たち、本当になんでも着こなすな…。この間、タ◯さんがひたすら 500 mL のペットボトルの水を消費しているのが面白い。そんなに飲むことある??「水のおかわり、くれるかな?」に対してリョウが「いいと(もー!)」をやってくれるときとそうじゃない時がある。そのあと、着替えの尺を稼ぐダンスが発生し、タ◯さんがティーセットでずっとなにかやっているのがだいぶ気になる。そんなところばかり観ている。ダンサーたちが捌けた後、スクリーンが降りてきて、犬の写真が流れ出したのはだいぶ面白かった。サイゼやウォーリーもそろそろクリアしたい(ウォーリーは初見でクリアできた)。ムーンウォークして登場したあと、例の拍手をキメるところ、毎度楽しい。一回なんか決まらない時があって(15夜)、タ◯さんが?な表情をしていたのもおもしろかった。

体育館ステージを下見しにいく結束バンド。ステージ上はスタッフが装置を動かしたり下ろしたりしていて、本当に学園祭の準備をしている風景になっており、よく練られていると感じた。転換すらも風景に組み込んでしまう。ここも濃密なぼ喜多が展開されており、オペグラを覗きっぱなしである。「みんな後藤さんに驚いちゃうかもね!」そうだぞ。

秀華祭 2 日目・ライブ

後藤家、ふたりちゃんに絡むきくり。さすがに事案すぎる。星歌さんにワザを極められるきくりを見ながらドン引きしている後藤家やファン1号2号が良かった。最後、「秋だね〜」でオチをつけるの、ずるすぎるだろ。毎回おもしろい。「秋だね〜」ではない。

袖のシーンをライブカメラを使ってスクリーンに映すのは、画期的だった。照明が炊かれすぎてて白飛びしているのも、ライブ感があって良い。最後喜多ちゃんがこっち見てニヤっとしてくるの、かわいい。後ろでぼっちもこっちみてくるのズルすぎる。ここの袖のシーン、アニメでも重要なシーンだったので、こんな形でやってくれて嬉しい。15昼公演は2列目センターに座っていたこともあり、スピーカーからではなく、生声が聞こえてきたのも良い体験だった。

ライブ。STARRYのライブのときとは違い、登場からずっと拍手喝采である。それだけで胸が熱くなる。1曲目、「忘れてやらない」。みんな演奏がかなり安定していて、この1年間の努力を感じた。去年だって上手かったけど、それを大きく超えてきていた。「何回だって」で頭を揺らす喜多ちゃん、かわいい(筆者はアニメのこのシーンで頭をやられている)。ぼっちのソロ、かっこよすぎる。 山田のベース、なんて気持ちいいんだ…。指弾きの指使いが美しすぎる。ただ弾いているだけではない。山田ならそういうふうに演奏するよね…。虹夏ちゃんの元気でパワフルなドラムは大好き。ところで、筆者は虹夏ちゃん役の大竹さんが大好きである。大竹さんが出演するライブにも何回か行っており、その卓越した演奏技術にいつも感激していた。サポートや彼女のバンドで叩く時と、虹夏ちゃんとして叩く時とでは、明らかに違いがあり、この方は凄腕のドラマーであるだけでなく、立派な役者でもあるのだというのを実感する。ステージ後方からニコニコしながらメンバーを見守っているのが、虹夏ちゃんがいる…と強く思わせる。

「星座になれたら」イントロからもう地蔵になる。最初の3公演はなんとか意識を保てていたのだが、4公演目(16昼)はなんかもうだめだった。舞台ぼっちが作る物語の世界に深く入り込みすぎて、そして、この歌が紡ぐ 2 人、そして 4 人の関係性に感情を掻き乱されていた。喜多ちゃんの歌声の美しさ、ワウで音も感情も揺さぶってくるぼっちのギター、それを支える山田のベースと虹夏ちゃんのドラム。結束バンドってこうなんだ、これが結束バンドの音楽なんだ。

1弦が切れるシーン。このトラブルに、喜多ちゃんもアドリブで対応してくるし、虹夏ちゃんと山田はアイコンタクトと表情ですべてを分かっている。ぼっちとこの 3人が築いてきた関係を一気に流し込んでくるような数小節である。それにしても、喜多ちゃんのバッキングソロの演奏、本当にアニメそのままで再現力が高すぎる。弾き方も本当にアニメのままだ。大森さんは、どれほど練習されてきたのだろう…。ぼっちの見せ場であるボトルネック奏法を聴きながら、涙が出てくる。

天を仰ぐぼっち。何回でも観たい。

18昼公演は後方の席だったこともあり、上手側客席にいる三銃士、後藤家を見ていた。三銃士は後方彼氏面しているし、ふたりちゃんと美智代さんはノリノリだし、直樹さんはビデオカメラを構えながら放心していたり、と思えば泣いてたりしていて、愛しい…。きくりさんは酔っぱらいのときとは違い、ぼっちを心配そうに見ていたり、身を乗り出してボトルネック奏法に魅入っていたり。自分もこの人たちと同じ世界の人間、体育館で結束バンドのステージを観ている観客の一人なんだ…。

演奏が終わると、例のシーンで感情が戻って来る。そうだ、この漫画、こういう作品だった。山田も廣井もゲラゲラ笑いすぎでしょ。最前列の観客に謝っているふたりちゃん、かわいい。

エンディング

後藤さ…

 

…ひとりちゃん!!

 

このシーンを観に来ているところはある。毎回心なしかタメが長くなっているようにも感じられる。

 

私、ひとりちゃんを支えていけるようになるね

 

郁代のモノローグが、階段上でスポットライトに照らされて語られるのが良い。この舞台で最も美しい瞬間だと思っている。来てよかった。観てよかった。

 

エピローグ

アニメでもそうであるように、この舞台もここでは終わらず、「金ならある!(言いたい)」「バイトやめよう!(言いたい)」「これからも誠心誠意心血注いで仕事頑張ります(改めて書き起こすとすごい台詞だ。こんなこと思ったことある?)」とエピローグ的な展開が続く。虹夏ちゃんに店長さんが好きなものを聞いてくるよう押し出すぼっちも、虹夏ちゃんが拾ってくれたお金を高速に取り返すぼっちも、この舞台におけるぼっちの個性が現れていて良い。こういうちょっとした不審な(?)仕草が謎の面白さにつながっているのずるい。「ぼっちちゃん優しい…でも私はサプライズ派なんだ」の星歌さんかわいい。これもだいぶ不審だけど。

流れ出す「転がる岩、君に朝が降る」。これをまもさんが歌っていると気づくのに時間はかからない。そもそもこの楽曲が好きで、この曲が流れるだけで泣いてしまう。まもさんのぼっちちゃんが絞り出すような歌声に聴き入ってしまう。この曲をこのあとのミニライブでも演奏してくれるのは、流石に予想していたとはいえ、初日はかなり動揺した。初日以降は当然この曲を演奏することを知っているわけだが、毎度ただ静かに聴くだけである。

ぼっちの新しいギターを購入したあとの4人のシーンは結構お気に入りである。やはりぼっちを一番理解しているのは山田なんだ…。台詞としてあるから、というわけではなく、なんか小山内さんが山田として放つ雰囲気が説得力を増させているというか。

バウ、そして、「いってきます。今日もバイトか…」

エンドロールをずっと眺めていると、実に多くの人たちがこの舞台に関わっているのだと実感する。皆様、ほんとうにありがとう。

ライブパート

ここからはもうあまり書けない。腱鞘炎になりそうだし、ぶち上がり過ぎててテキストとして書くことが困難。

1 曲目「小さな海」が来るとは思わないじゃん。ぼっちのイントロの1小節目からはぁ〜〜〜もう舞台ぼっち終わっちゃうじゃん、という気持ちになってきつい。喜多ちゃんのしんみりとした歌声が素晴らしい。この曲がそういう編曲だからというのもあるけど、最初しんみりとした感じで、あとから大盛り上がりさせてくるの、まさに舞台ぼっちのミニライブの1曲目としてこれ以上ない選択だったと思う。この曲大好きなんだよね。演奏で一番好きなところは、「なれたらいいな〜」の直後の、虹夏ちゃんがバスドラとシンバルを交互に叩くところ(なんていうの?)。大竹さんの演奏、本当に生で聴けることが嬉しい。気持ちよくなってしまう。

MC。小山内さんって本当にしっかりされている。4人の中で一番年長なのもあり、いつも安心してみていられる。ところで、特番や特典映像での小山内さんを思い出して、リョウのときとのギャップにやられる。

2 曲目「青春コンプレックス」 前作の STARRY のライブの 3 曲目。今年の Part I は一体どうなるんだ?もうぶち上がりすぎてよくわからなくなっている。ライブの感想って、「楽しかった!!!!!!!!」しか書けないんだよ。

3 曲目「転がる岩、君に朝が降る」前にかいたように、まぁやってくれるとは思っていたけれど、いざ実際に目の前で演奏され、そしてまもさんのぼっちちゃんが歌っているのを見ると、立ち尽くすしかない。ずっとまもさんだけみている。尊いという言葉はありきたり過ぎてあまり使いたくないが、尊いと表現するほかない。コーラスは喜多ちゃんが担当するわけだけど、「ひとりちゃんを支えていけるようになるね」のモノローグとリンクして、頭のなかがぐちゃぐちゃになっている。

4 曲目「星座になれたら」この曲が始まる前の小芝居でまもさんが徳を積んでいる話をしてくれるのめちゃおもしろい。自分も徳を積みたいと思った。というか、たぶん本当にやっていることなのだろうけど、かなりえらい。納豆の容器を洗ってから捨てたり、ペットボトルのラベルとフタを剥がしてすすいで乾かしてから捨てたり、野菜の無人販売所で定価よりも多くのお金をおいていったりと…。これ事前に打ち合わせしているような感じもしないし、これに対応している周りのメンバーもすごい。にしてもぼっちのソロ、かっこよすぎるぞ。文化祭バージョンと本来の楽曲のバージョンと、どちらもやってくれるのは本当にありがたい。

ライブパートについて書きたいことはいろいろあったような気もするが、夢の時間の出来事は現実に帰ってくると「楽しかった!!!」に変換されてしまうので困る。でもそれでいいような気もする。

この公演期間中、このライブの体験を忘れないために、できるだけ結束バンド・SICK HACKの音源を聴かないようにしている。LIVE STAGEの名に何も偽りのない、最高のライブである。

本編

カテコである。これを観に来ている、と言うのはどうなのかという気もするが、この守乃まも劇場は舞台ぼの人気に大きく繋がっていると思う。まもさんがキャストにいろいろインタビューしてくれている(すでに何周かしていて、去年よりもいろいろ話が聞けている)このパート、だいぶ笑いすぎて記憶が定着していない。

15 日昼公演。イライザ役の斉藤さんの話。これは上に書いた。

15 日夜公演。ぼ喜多(というかここに限らず、明らかにこの二人去年よりも距離近いよね?)

18 日昼公演。みんなでリョウさんのお誕生日を祝った。ギタ男・ギタ子役(?)のピーターさんがダブルカテコでもう一回祝わせてくれたの本当に良かった。

 

おわ…らなかった

舞台上の人たちと、同じ物語の世界の住人として、同じ空間に存在しているような体験。参劇の体験。自分はSICK HACKのライブをいつも観に来るコアなファンだし、メイド喫茶でメイド服結束バンドを遠くの席から観ている客かもしれないし、文化祭ステージを観に来た後藤の名前を覚えていないクラスメイトかもしれない。去年の舞台であのSTARRYの中で味わった感覚を、また今年も味わえた。作中の世界と一体になれるこの舞台が大好きだ。改めて演出の山崎さんに感謝したい。

舞台ぼには、舞台ならではの演出が多く登場する。大勢のイマジナリーフレンド達、喜多喜多ミュージカル、謎のオープニングダンス…と。こういった要素はもちろん原作やアニメに出てくるものではなく、舞台オリジナルのものだが、ぼっち・ざ・ろっく!の舞台化としてまったく違和感がない。それどころか、キャラクターの深い本質的な部分が掘り下げられた結果として生まれたものであると言える。メディアミックスのおもしろさ、演劇のおもしろさ、生の体験のおもしろさ。そういったものが詰まっている。

 

21 日からの最後の 3 日間 6 公演が始まる。はやく観たいという気持ちと、観たら終わってしまうという寂しさがどちらもある。この 3 日間はおそらく想像以上に高速に過ぎていってしまう気がする。舞台は終わったら終わる。大事に観たい。